月華【なないろレイン×花の色】

大手有名小説サイト【小説家になろう】でも人気の作家「なないろレイン」と、高校生作家が運営する【花の色】の「紅水仙」の奇跡の合作!

Wish Upon a Star〝星に願いを〟第五十七話

注:グロ表現あり

作者の主観だとR15かな?R12くらいだろとも思うけれども。

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「そんなにそこの愚民の命が惜しいかえ?」

敵意を剥き出しにする。

「お前らはなんね?私ともあろう者が、お前らの様な愚民以下の蛆虫に話しかけるわけがなかろう?」

「...」

ライラ様は虫の息らしい。

「愚民の為に命を落とすとは、愚かなやつよの。」

「...ライラは愚かじゃない!」

「蛆虫が妾に歯向かうとは、妾も舐められたものよの。」

カイの怒りに満ちた魔法に対して眉を潜めつつ手を振っただけで魔法は相殺された。

...あの人、精霊様に嫌われそうなタイプなのに。

〝あれは命令。マリアも昔使った、あれ。〟

命令?

〝紙切れ投げた。あの紙切れに、意味を持った言葉が書かれてる。〟

あー!漢字だ!

「ほぅ、妾が式札を使った事まで判るのか。
ただの蛆虫でないな?
抹消すべき汚物だったとは...しっし!妾の近くに寄るでないよ!」

精霊様、私がイメージした形を書くことって出来る?

〝ほかでもないマリアの頼みなら?〟

じゃあ、札の内容を相殺する文字って書いてもらえる?

〝精霊に対する命令を精霊に書かせる...マリア、面白い!〟

「二度と妾の前に姿を現すでないよ!」

あれ、水だ...あれ、時間が遅く...

〝星霊に頼まれたら、僕も手伝うしかないよね?
星霊達の珍しい頼み事なんだから。〟

神様!?

凍結、爆炎!

水は凍てつき、炎が炸裂した。

「な!全てを流す大河が...」

「かわせるんだ?」

〝さっきので、あの人濡れてた。〟

じゃあ二度目はないね。

〝もう乾いてる。〟

〝星霊達よ、星の怒りを見せてやれ。星界の長の名において命ずる。〟

〝御意!〟

「あ、あしが!」

足が石化して動かないらしい。

「消却!消却!いや!こんなところで!」

消却の札を投げつけながら言った。

効き目はない。

...あれって、神様の命令でしょ?そんな札じゃ太刀打ちできないよね。

「し゛に゛た゛く゛な゛い゛ぃ゛!」

すると上を向いた口から岩柱が出て来た。

そして、ぴくりとしたあと、表面が石化し、金色に光って崩れた。

そして金色の粉は気化し、跡形も無くなった。