Wish Upon a Star“星に願いを„第五十二話【紅水仙】
よし、いったん今の状況を整理してみよう。
元々の私は星野涼音だ。日本で歌い手をやっていた。
そのあと事故に遭って死にかけ、この魔法の世界に到着。マリアとして、あっちの世界・・・つまり星野涼音と同じくらいの年齢まで過ごした。んで、さっき星野涼音になって、よくわからんとこ二か所行って、またマリアになって???よくわかんないなこの状況。
「マリア、危ない!!」
懐かしい声を聴いた瞬間、目の前に火花が散った。・・・ってこれ、ゴブリンの攻撃じゃんか。こんな高威力だったっけ????そして気が付いた。さっきの声の主がカイのものだということに。
「カイ!久しぶりじゃん!」
「?何言ってんだ?ずっとここまで一緒だっただろ。」
あ、待ってこれタイムパラドックス起きてんじゃんやーば。
とりあえず私は、神様・精霊様に丸投げすることにした。