月華【なないろレイン×花の色】

大手有名小説サイト【小説家になろう】でも人気の作家「なないろレイン」と、高校生作家が運営する【花の色】の「紅水仙」の奇跡の合作!

Wish Upon a Star“星に願いを„第十九話【紅水仙】

「待て待て~って、あれ?」

 

ごっこ中、気が付いたら私達は森の中に入ってきていた。

ここは一体どこなのだろう・・・。

 

「みんなー、どこ~?」

 

辺りには、太陽に当たってキラキラと光る飴細工の木々しかない。

・・・この飴、なんで溶けないんだろう。

 

「マリア!!」

 

声のする方向に振り向くと、カイとライラさん、エメラちゃんがこっちに向かってきていた。

 

「カイ・・・。みんな・・・!」

 

いや、なんか美談っぽく仕上がってるけど、要は4人とも、まいg

 

「ちょっとあなたは黙っていなさい。」

 

やっべ、死亡フラグ

・・・死亡フラグ

死亡フラグって、何?

さっきも思ったけど、知らない言葉が浮かんでくるこの現象はなんなのさ・・・。

 

「おい、ライラ!マリアをいじめるなよ!!」

 

「い、いえ!私はそんなこと・・・。」

 

そういい、口ごもるライラさん。

それを見かねたようにエメラちゃんが怒りだした。

 

「もう!ライラ様もカイくんもいい加減にするのね!

そんなことより大変なのね!聞いてほしいのねマリアちゃん!!」

 

「わかった!わかったから落ち着こう?ね?」

 

なんとかなだめた後、コホンと一つ小さく咳ばらいをしてエメラちゃんは話し始めた。

 

 

 

「実は・・・ヤンくんとスイちゃんが、いなくなっちゃったのね。

でもって、その二人を探しに来たんだけど、僕らも迷ったのね。」

 

あ。

 

「ちょっと?エメラちゃん、それ以上しゃべっちゃだめy」

 

「それに俺、聞いたことあるぞ。

この遠足は、他クラスとの交流も含めた選別だって。」

 

やばい。この空気、完全にヤバい。

 

「待って。いや本当にみんな一旦黙ろっk」

 

「不安を煽るようで申し訳ないのですが、この山

結局糖の塊だから、夜は猛獣が蔓延るそうですわ。」

 

あ。あー・・・。

 

「フラグ、建てちゃったかぁ・・・。」

 

「「「あ・・・。」」」

 

未開の地、食料は周りの動植物があるけど、ビタミン不足。

そもそも町よりずいぶんと離れている・・・と、思われる。

ユニコーンの速さで2時間くらいかかった。バリ遠い。)

時間までに戻らないと帰れない。

かつ、見たこともないモンスターに貪られる運命。

 

 

・・・うん、積んだね☆(⌒∇⌒)