Wish Upon a Star〝星に願いを〟第十八話
「少々納得がいきませんがそれに関しては同感ですわ。」
うわ!聞かれてた?
「あんな人形を全班につけた所で行動を監視するくらいしか出来ませんし、数が多くて全てを見きれませんわ。」
「ですよねー。」
「それに、結構いかつく作ってありますが、所々可愛いですわよ。」
「た、確かに...色が怖いけど顔は可愛い。」
雑貨屋さんで見た事あるような雰囲気...って、雑貨屋って何?
「まぁいいわ、この場所に間に合うように時計をセットしておきますわ。」
「ありがとう、ライラさん。」
ライラさんって意外と優しい?
「...やっぱりなんだかんだ言ってライラ様はマリアちゃんの事を気に入ってるんだね。」
「エメラ、何が言ったかしら?」
「なにもいってないんだね!」
あれ、何か言ってた気がするんだけどなー。
「では、行きますわよ。確かこのマップには...ありましたわ、砂糖の滑り台。ここはガラスの中に砂糖が入っているだけですから、汚れませんわよ。」
一行は歩きだした。
「僕達、おまけみたいだね...」
「ヤン、そんな事は言わないの。」
「でも、ライラってやっぱり悪い奴じゃないんだよなー。マリアにちょっかいかけてたのは気に食わねーけど。」
「ライラって、多分貴族の血が混じってるから、色々大変なんだよ。」
「スイって良くそんな事わかるよね。僕は当たらないのに。」
「だいたいカン。」
「そのカンが当たるのがすげーんだって。」
カイ達も楽しく話していた。